Raw dumpling and banana now sold in jamaica supermarkets
先進国の人だけでなく、ジャマイカ人も「便利さ」を求めるようになってきました。今日ご紹介するのは、ついにジャマイカのスーパーが、捏ねたダンプリン(小麦粉を塩と水で溶いて練り、熱湯で茹でて食べる、すいとんのようなものです)を売るようになった、という記事です。
*これまでジャマイカでは、ダンプリンは家で作るものであり、練ったダンプリンが売られていることはありませんでした。
上の写真は、パックに入っている、すでに皮を剥かれたバナナとヤム芋(左)と、捏ねたダンプリン(右)です。その驚きのあまり写真を撮った人たちがSNSに載せました。
スーパーマーケットのマネジャーの話によれば、簡単に料理ができるように、とこうした形で売り始めることにしたんだそうです。
「たくさんの女性が爪の手入れをしているし、人々の生活は忙しくなって来てます。なので捏ねたダンプリンを売ることは皆の料理を簡単にし、また、料理にかかる時間を短縮することができます」
また、ダンプリンの作り方を知らない若者もいるんだとか。皮をむいたバナナとヤム芋は先に発売していたので、ダンプリンもどうかと今回売り出したという話。
スーパーマーケットでは、練ったダンプリンが売られていることに驚いて写真を撮る人もいたそうです。
「驚く人も多くいますが、まだ売り出してから数週間しか経っていないので、売上についてはまだなんとも言えませんね」
気になる新鮮さですが、いつもフレッシュな状態を保っていると言います。
「私どものスタッフ50名のための経験あるシェフがこのダンプリンを作っているので、味は保証いたします」
一方で、この商品にあまりいい顔をしないジャマイカ人もいます。それは年配層です。
「こういった行為は、どんどん流行るだろうけど、その一方で自分の孫娘たちにとって彼女達の子供の世代がダンプリンの作り方を知らなくてもいい、ということになってしまうからだ。悲しいことに、手抜きをすることが次世代に引き継がれて行くんだよ」と48歳のDuffus氏は言う。
山積みのヤム芋 |
若い世代はDuffus氏の意見に反対です。24歳のAnnaとShaniaにとって、すぐに使える食材は料理をより簡単にしてくれるのです。
Shania曰く、
「毎日やることが多過ぎる、そんな生活でこの食材は料理の時間を15分に短縮してくれる」
記事原文:http://irishandchin.com/dancehall-konnect/news-and-articles/18-e-news-chat/7502-pre-cooked-dumpling-and-banana-now-sold-in-jamaica-supermarkets
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日本では当たり前のようにこうして処理された、袋を開けたらすぐに使える食材が売られていますが、ジャマイカにはこれまでダンプリンは家で捏ねるもので、バナナもヤムももちろんスーパーマーケットで売られていますが、当然皮がついたままです。食べ物の新鮮度には特にこだわり、鶏肉は骨付きじゃないと「本物」じゃない!と言う人の多いジャマイカでは驚きの光景です。
市場で売られている野菜や果物 |
この記事にあるように、世代のギャップがまだあるようです。この先、便利さがより強く求められ、先進国のようになっていくのはいい場合もありますが、ジャマイカのような国にとっては情緒がなくなり、なんとなくさみしい光景でもあります。ダンプリンはジャマイカの母ちゃんが作るものですからね。
ちなみに、アキの実も皮を剥がされた、冷凍のものがすでに売られています(上の写真)。赤い実の中に入っているのが綺麗なのに、なんだか味気ない・・・
Tings & Time Records
SHOP URL: http://tingsandtime.shop-pro.jp/
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