8/31/2017

Charly Black ステージ上の不適切な行動を謝罪

Back 2 School Treat
先日、Charly Blackが地元Trelawnyで9月の新学期に向け、子供達を招待したイベントを開催しました。自身のInstagramにはそのステージ上での様子が掲載されたのですが、多くの批判コメントがあり、その時の状況の説明と動画の掲載が不適切だったことを謝罪しました。

掲載されたという問題のビデオ(下)は、ご覧の通り10歳にも満たないような少女がCharlyの曲(Bike Back)に合わせ、ステージ上で腰を振って踊っている、というもの。STAR紙に掲載された謝罪の記事をご紹介します。




Charlyは、"Ladies, put your hands on your knees. Now, sink in yuh back. Tek time and look pan di man weh yah wine pon," (日本語に訳すとニュアンスが伝わらないので、原文のままです)と少女に呼びかけ、彼女はそれに従うように踊り始めました。観客は盛り上がりを見せました。

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Charlie Black自身、娘を持つ父親であり、今回の一件について認めた上で説明および謝罪しています。
「父親として、このビデオによって傷つけてしまったであろうすべての方々に謝罪したいと思います。この場にこの曲がふさわしくなかったのですが、幸いこの子は誰かの上に乗って踊ったわけではありませんでした。また、彼女はこのイベントを楽しんでいました。このビデオを見てわかる通り、自分も彼女の動きを見て即座にステージから下ろしました」

また、
「多くの方のCharly Blackに対してネガティブなコメントをしていますが、この日、我々は地元Trelawnyの子どもたちに2つのおもてなしをしました。お土産(子どもが喜ぶようなもの)の入ったバッグ、本と鉛筆などの文房具のプレゼント、そして子供達が喜ぶようなイベントを開催しました。ネガティブなことを言う人は一人もいませんでした。またバンドでのステージショウを行いましたがこれを批判する人もいませんでした、この少女のダンスを除けば」と付け加えました。

Charlyは謝罪の際に、表舞台に立つ人間は子供達のお手本にならなければいけない、子供達の目に映される大人の行動すべてが子どもに影響することがある、と説明しています。

「自分はダンスホールの世界に生きています。あの女の子にあのように踊るよう指導したわけでもないし、なぜ彼女はああやって踊ったのかわかりませんでした。彼女がああやって踊るのを見てすぐにステージから下ろしました。みんなが彼女はあんな風に踊るべきじゃない、とコメントしました。もちろんそう言った人たちが悪いわけじゃない、だが我々大人が最近の子どもたちに対して綺麗ごとをいうわけにはいかないのです。あのダンスが彼女が身につけていたものであり、それは自分が教えたわけじゃない、ということです」

またCharlyはSTAR紙に対し、あのビデオは誰かを傷つけるつもりはなかったこと、みんなの反応に対し誠意を伝えたかったと述べました。
「みんなからこういったネガティブな反応が出るとは思いませんでした。でも、みんなを混乱させたことを重ねてお詫びします」と締めくくった。

記事原文:
http://jamaica-star.com/article/entertainment/20170830/i-meant-no-harm-charly-black-apologises-video-child-twerking

===
ジャマイカはアメリカ諸国と同じ9月から新学期(新学年)が始まります。アーティストに限らずアスリートや大手企業は夏休み前に様々な子ども向けイベントを行い、文房具や本を配ったり、ステージショウを行ってみんなを盛り上げてくれます。
(余談ですが、親は8月は文具や教科書などの購入、そして9月になると学費の支払いでお金がなくなるので、9月とクリスマス後の1月はみんなお金がない!と言います)

さてこのビデオ、Charlyがいう通り、ほんの一瞬の出来事ですぐに少女をステージから下ろしていますが、盛り上がっていたのは事実、そしてCharly自身も苦笑いしつつも期待して煽っていた部分が多くあるでしょう。しかしさすがのジャマイカでもこうやって動画に残ってしまうと明らかにNGです。もちろん、実際はこのように踊れる少女たちはたくさんいます。大人の踊る姿を見て、そしてお腹の中にいる時から聞いているレゲエのビートはDNAのように刻まれているでしょう。しかしこれを影響力のあるアーティストがビデオに載せてはもちろんいけないのです。

ジャマイカではダンスホール音楽を聴かない人たちがいて(敬虔なクリスチャンの人もそうです)、腰を振って踊るスタイルに苦い顔をする人たちも少なくありません。また歌詞がや動きが卑猥で自分の子どもには大人になるまでこういう音楽を聞いて欲しくない、と思っている人も多くいます。そうじゃなかったとしても、仮に自分の子どもがあんな風に踊っていたら嫌、という意味で今回は多くの反応があったようです。

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