1/27/2015

[2015/01/27] Did reggae lose its way? レゲエはあるべき姿を見失ってしまってるのか?

Did reggae lose its way? A quick look at the past, present and future

レゲエはあるべき姿を見失ってしまってるのか?いったいどこへ向かって行くのだろう?Sunday Glenaerでは2月のレゲエ月間を迎えるにあたり、過去、現在、そして未来について、3回シリーズでコラムをご紹介していきます。
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去年、ジャマイカのレゲエ/ダンスホール業界の売上が落ち込んでいる、という残念なニュースが報じられた。しかしそれはずっと続くわけではなく、この島で作られた音楽がいったん活気を取り戻せば、市場ではいい動きを見せてくれるのは明らかだ。

今回紹介する3回シリーズではそれぞれ "The Foundations" "What Went Wrong" そして"The Way Forward" と題し、レゲエの過去、現在、未来について考えていく。

レゲエの伝説と呼ばれるBob Marleyが亡くなり今年で34年。彼の遺した音楽は今でも人々に影響を与えている。実際、iTunesのレゲエチャートや、メインストリームのチャートにおいてもいまだに上位にランクインしているし、米雑誌Rolling Stoneでは、素晴らしいアルバム500選の中でも50位に入りつづけている。
しかもその実績はBob Marleyだけでなく、Jimmy CliffやToots Hibbert、Yellowmanなどのファウンデーションのアーティストも、いまだに人気の高いものが多い。それが数十年前に録音した曲であっても。

この世代は、今日売れている世代がスターダムにあがるまでの道のりとは違うのは明らかだ。ファウンデーションのアーティスト達がしてきたことで、今の世代がしていないこととは何か、そしてその差は何なのか。二つの世代を繋ぐ何かが切れてしまったのか。現代のレゲエの人気が下がっているのにもかかわらず、ファウンデーションが輝き続けている理由は何なのか。

音楽コンサルタントであり、Rantin From Inside The Dancehallの著者であるDr. Dennis Howardが往年のレゲエ/ダンスホールについて語ってくれた。

「(ファウンデーションの)ビートは聴く人の耳に残るし人を惹き付ける、そしてそれが長く売れる秘訣だったりもする。その繰り返されるビートのパターンは聴く人の耳に心地よく伝わっているのは明らかだ。そして音楽が人々に影響を与える力、これはBob Marleyの曲がまさに典型的な例だね。」と、Howard氏はファウンデーションが導く強いパワーについて語った。

「かつてはアイディアをシェアしたりスキルを継承するコミュニティがあった。そしてそこには音楽を作ることを心から愛する人達が集まっていた」サウンドは往年のアーティスト達には非常に重要な要素であり、「彼らはこだわりを持っていたから自分たちが納得できる音が見つからない限り、誰かの音を借りたり、盗んだり、コピーするのは普通のことだったよ」

またこの音楽の長きに渡る人気や愛情を表すもうひとつの特徴として、音楽を製作している人達が共通する意識を持っていたことだという。「この音楽はキングストンで生まれたすべての素晴らしい音楽の基礎(ファウンデーション)だ」という考え方だ。

技術が発達し、創造性のレベルにも影響が出ていると言う。ProToolsが音楽製作において驚くような働きをするだなんて思ってもみなかった。もちろんそこから得られる恩恵も否定しない。ただし、Howard氏はアナログの織りなす温かみのある音がなくなってしまっている、と話す。

「悲しいことに多くのベテランプロデューサーが忘れてしまっている。またこの新しい技術がレゲエの創造性の怠慢に拍車をかけてしまっている。音楽は素晴らしい、でもコンピューターによる様々な音の組み合わせがジャマイカの音楽を変えてしまった。レゲエはジャマイカで生まれた、決して消えることのないジャンルだ。力強く、そしていまだに世界に広がりつづけている。落ち目なときも決して屈することのない、強い音楽だ。他の音楽ジャンルには耐えられないんじゃないかと思うよ。」

次回は来週日曜日、"What went wrong?"と題し、今日(こんにち)のレゲエについて語ります。

記事原文:http://jamaica-gleaner.com/gleaner/20150125/ent/ent1.htmlz
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2月はレゲエ月間です。様々なイベント、それもイベントが行なわれるだけでなく、大学でのシンポジウムやこういった記事での紹介も含め様々な場面でレゲエが特集されます。今年はBob Marleyの生誕70周年だそうで、誕生日の2月6日にはBob Marley Museumで盛大な記念セレモニーが行われるようです。
本コラムの続き、またレゲエ月間に関すること、引き続きご紹介していきたいと思います。(Staff)


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