背景としては、Chronixxが9月23日の投稿で、下の写真とともにジャマイカの政府と政治家に対して思っている事を自分の曲名を使って揶揄したもので、それに対して、Youth and Culture Minister(青少年/文化向上のための省庁)のLisa Hannaがその写真に対して返信した、というものです。
Jamaica Observerの記事はこちら
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Chronixxが投稿した写真 |
さらに笑っちゃうのは、それが"They don't know"(これも彼の曲)なことだからさ。Miss Hannaとあと、えーっとMr.誰だったかな?名前は忘れちゃった。(これは同じくYouth And Culture Ministerのメンバーでドレッドロックスの議員、Damion Crawfordを指していると思われる)
俺は今こそ我々ジャマイカ人が、アーティストたちが外国で学んできた事にきちんと耳を傾ける時だと思うんだ。 #linkup
--------ここまでがChronixxの投稿、以下がLisa Hannaのコメント--------
Lisa Hanna議員 |
Chronixx、私があなたの音楽の歌詞一つ一つを聴いている事はすでにご存知だと思います。だから特にDread and Terrible(Chronixxのアルバム)の曲の中にある歌詞から政治家に対してあなたがどう感じているかも気付いています。
私達の発展に必要なプロセスを通して議論する事は、その議論に正面からぶつかり、各自が役割を果たすことも含まれます。私は、議会やその他の場所で恥をさらすようなリーダーが存在する事は子供達や社会にとって有害だ、という点には賛成しています。
あなたはジャマイカというブランドをご自身の才能で築き上げようとしてくれています。それはあなたの研ぎすまされた感覚や作品がすべて表していると思います。その気持ちをどうか無駄にしないで欲しいのです、本当の事を知らず、単に政府がダメだ、と非難するのは最も簡単で手っ取り早い、ということにももちろん気付いていると思います。
ぜひ話し合いの場を持ちませんか。現在動いている、そしてこれから新たに立ち上げる若い人達のためのすべてのプログラムをあなたに知って欲しいのです。どんな(ライブ会場の)場所を検討すべきか、どう思っているか教えてください、私はそれを(上の人達や関わっている人達に)伝えます。首相はすでに音楽や文化に使える会場を建てる事、予算をまわすことに賛成しています。また、現在私は文化的な活動を海外と交換/交流できるようなプログラムを準備しており、それを利用できる優秀な選ばれた青少年達をさらに集めるべく奮闘しています。
いつでもいいので、対話できたらいいなと思っています。また、あなたが宗教的な目的で水パイプ(で大麻)を吸う事ができる日は近いと思っています。Blessed Love
Chronixxの今回のInstagramの投稿はこちら
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弱冠21歳のアーティストが政治家を動かすほどの力を持っていることに今回驚きを覚えましたが、もともと自分の思いを伝える音楽なのがレゲエであり、こういったメッセージを堂々と言う事がなくなりつつある現代、アーティストにとっても、そしてジャマイカ政府にとっても、いい刺激になったのではないかと思います。今回のこのInstagramでの騒動は、Chronixxがここ数年、世界の様々な国をまわってみて、ジャマイカ政府の未熟さに気付いてしまったように見えました。
ジャマイカの二大政党の争いは長く続いており、政権を握る政党が変わればそのたびに各省庁のトップはもちろんですが、その下に並ぶ重要ポストや関わる取引先も一変してしまう不公平な有様です(公平な入札制度なんてないと思います)。ゆえに自分の支持する政党に勝って欲しい!という強い気持ちで旗を振ったり、賞賛したりするのです。
まだまだ不公平な政治がまかりとおるこのCaptured Land、今回のことをきっかけに何かが変わるのでしょうか。今回、Chronixxは音楽や文化を推進する施設を作ってほしいと叫んだわけですが、レゲエにはこの国を変える力を持っている、それほどレゲエが魅力的な音楽で、この国を訪れる外国人が多い事を政治家は知っているはずです。次のステップ(Lisa Hannaとの対談)が実現する事を祈っています。(Staff)
Tings & Time Records
SHOP URL: http://tingsandtime.shop-pro.jp/
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