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振り付け師のOrville HallはキングストンのExcelsior Community College(短大)で来年の1月からダンスホールのダンスを教えるコースを始めることになった。
「ダンスホールのダンスを守りたい、学校で教える事の出来るダンスホールもあるんだという事を伝えたい、というのが目的です。」という。
彼は結成されて14年目のDance Xpressionzというグループのリーダーであり、数ヶ月前に彼の考えたカリキュラムがジャマイカのHEART(職業訓練校を取りまとめる組織)に提出されて、認められたんだという。
曰く、3か月のコースでは、現代的なダンスホールの動きを教え、生徒達はまた、ska、revival、kumina(いずれもジャマイカの伝統的な踊りの種類)の要素も習うことになる。また、ダンスホールの踊りは短期間で習得できる物ではないため、音楽家が音楽の基礎をしっかり学ぶように、自らをダンサーと名乗る前に、ダンスの基礎を学ぶ必要がある、という。
「どんなダンスのジャンルも、それぞれテクニックがある、ダンスホールは動きで人を惹き付けられる。そこで初めて人からダンサーと呼ばれることができるんだ。でも、ダンスホールのステップだけではなく、ファッションや動きも含め、皆にダンスホールのディープな部分や歴史を知って欲しい」
コースの講師たちはShelly Callum、Stacy-Ann Facey、Sherene Davis、Nacole Trowersを含むDance Xpressionzのメンバーで構成される。またKent RobinsonとChad "Global Bob" Torringtonもそのメンバーに入っているんだそう。
彼のレッスンには、あの伝説のダンサー、故ボーグルのテクニックも含まれる。話によれば、ボーグルの動きはヨーロッパではまだまだ人気があるという。
「有名なステップのあるダンスのうちの一つで、New-Schoolはヒップホップっぽい動きになっている。ボーグルはダンスホールの象徴的なモデルであり、Willy Bounceを世界的に有名にした人だからね」
Buju Banton / BOGLE (SHOPページにリンクしています) |
World Dance、Out and Bad、Wacky Dipなどを含む様々なダンス(の動き)を作り出し、新しい世代のダンサー達に大きな影響を与えた。しかしながら2005年の1月20日、キングストンで射殺された。40歳の時の事だった。彼の殺人事件はいまだに解決していない。
話は戻り、主宰のOrville Hallに関して言えば、1998年当時、自身もExcelsior Community Collegeの生徒だった頃からダンスクラスで指導をしているんだそう。2000年に卒業した後、パフォーミングアーツ(ダンスの学位をとる時に呼ぶ名称)の学位を取り、学校で11年間、寸劇を書いたり、JCDC(ジャマイカの文化向上を目指す組織。毎年夏に行なわれるレゲエダンスのコンペティションもこの組織が主催)での仕事にも従事している。
記事原文はこちら
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学校で教えるストリートのダンス、どこかの国でも聞いた事があるような・・・
この記事はJamaica Observerの記事ですが、原文の下には、一般の読者がコメントを残す事ができます。そこにある3つの意見には、ダンスホールは学校で教える物ではない、という意見もあったり、また、ジャマイカ人の全員がレゲエやダンスホールを聞くわけではないということをうかがい知ることができます。また、子供には聴かせたくない、とも書いている人もいます。
ただ、先日取り上げたChronixxの記事にもありましたが、この発展乏しいジャマイカが世界に誇れる物と言ったら、そのうちの一つはレゲエなのです。その文化を若い世代にも伝えて行きたい、というプロのダンサーの想いは間違っていないと信じたいです。隣の芝は青いと言った物で、他国をうらやむことはしても、自分の国が外国からどんな風に見られているかは、外に出てみないとわからないもので、レゲエを聴かないジャマイカ人(特に50歳以上で中流以上の暮らしをしている方々)はレゲエが世界において大きな市場を持ち、人々に愛されているかあまり知らない人も多いのです。
さておき、この国でお金を払ってダンスホールのダンスを習う人がいるのでしょうか。。。
Tings & Time Records
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