11/13/2014

[2014/11/12] Wah Gwaan Jamaica? - Industry players call for better lyrical content -

Tappa Zukieが、現在のレゲエ業界の傾向、曲の内容、使う言葉について疑問を呈している、という記事がYard Flex.comにありましたので、今日はこちらをご紹介します。

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Industry players call for better lyrical content 
 - 正しい言葉を使って、いい曲を作ろう!とTappa Zukieが呼びかけた -

Tappa Zuki(ご存知Oh LordやNatty Dreadなどをリリース)がレゲエ業界の皆へ、名誉を傷つけるような内容の曲を歌うのは止めないか、と叫んでいる。本人の話によれば、他のジャンルに対抗しているわけではなく、スラックネス(下ネタ)が多すぎやしないか、ということ。




Tappa Zukie曰く、これまでのベテランレゲエ/ダンスホールアーティストは、社会で直面している困難だったり、迫害と戦うような内容を歌ってきた。また現代のレゲエ音楽は、歌詞の内容がセクシュアルすぎると言っている。

「今の若いアーティストたちは男女のベッドルームでのバトルについてばかり歌ってる。他に歌う事があるんじゃないかって言ってるんだが。他の音楽ジャンルに対抗しろって言ってるんじゃなくて、ただもっと意味のある歌にすべき"バトル"があるだろ、ってこと。

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Jamaican Music Museumの館長である、Herbie Millerも同じような思いを明かした。
「純粋に音楽だけを作ることができなくなっただけさ。世界の他の国がそうであるのと同じようにね」と警告する。

また、彼はアーティスト達に見習うべき指導者を選ぶべきだとアドバイスした。「私はミュージシャンたちに民族音楽のジャンルの中で多様性を広げて欲しいと思っている。広いマーケットで支持されて来たBurning Spearのようにね。プロデューサーたちはより広いマーケットにアピールするための音楽作りをしなければいけないとおもう。過去にThird Worldやthe Marleysがしてきたような広い話題作りをね。歌う内容は山ほどある、地球の温暖化、世界の経済危機、女性への虐待、などなど。我々の音楽は下品な単語を使わなくたってセクシュアルにすることができるんだから。本当に大切な問題を取り上げた意識の高い音楽を聞きたいね」と述べた。

90年代初頭、ダンスホールも社会的な話題について自由に歌詞に乗せて歌っていた、ところが現在、2014年はセックスの事やタブーと言われる事について歌う曲が溢れている。

ちなみに、これまでに社会について歌った有名なダンスホールの曲には、Bounty KillerのAnytimeやLook Into My Eyes、Spragga BenzのPeace、AssassinのDay In Day Out そしてVybz KartelのEmergencyなどがある。

記事原文:http://www.yardflex.com/2014/11/industry-players-call-for-better-lyrical.html

<文中に出て来た曲で、現在当店が扱っている商品>
Tappa Zukie / Oh Lord
http://tingsandtime.shop-pro.jp/?pid=74209032

Spragga Benz / Peace
http://tingsandtime.shop-pro.jp/?pid=75622933

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聞き手の角度から言えば、実際、ジャマイカでも子供には聴かせたくないという親達はたくさんいます。そういった内容が実生活において、かなり早いうちからの性に対する興味につながってしまう可能性がないとは言えないからです。
とはいえ、ダンスホールは特に露骨な表現を使った曲が多い傾向がありますが、それがこのジャンルの魅力のひとつでもあるわけなので一概に止めよう、と叫んだところで変わることではないんだろうなとは思います。
ジャマイカは特に激しい経済的格差があり、その層によって生活様式も考え方もだいぶ異なってしまうので、個々の感覚に任せる、という事になるんでしょうね。

作る側は、先人達が作って来たレゲエという素晴らしい音楽を継承していくために、今の世代のアーティスト達はより意識の高い(使う言葉や歌う内容)作品作りが求められて行くのでしょうね。(Staff)

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Tings & Time Records
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