今回の会談は、ポーシャが2013年からラブコールを送っていたようで、安倍総理が出席していた昨年11月のトリニダッド & トバゴ(同じカリブ諸国)で行なわれたCARICOM(カリブ共同体)首脳会議の際、改めて会談の依頼を申し入れ、ついに念願が叶った、という流れです。
安倍首相曰く、
「ジャマイカにはずっと訪れてみたいと思っていましたので、このたびポーシャ・シンプソン・ミラー首相からのご招待を受けることができ、とても嬉しく思います。多くの日本人がジャマイカについて知っていることと聞かれるのなら、陸上競技に優れていること、ブルーマウンテンコーヒー、レゲエ、そしてビーチと答えるでしょう。また、ラム酒や映画「Cool Runnings」と付け足す人もいるでしょうね。しかしながらジャマイカは日本から地理的にとても遠い場所に位置するので、ほとんどの人は音楽やスポーツを通してジャマイカを身近に感じることになります。」
また、Jamaica Observer紙では、レゲエにおいて日本が影響力を持っていることを説明し、以下のように書いています。
『日本は主要なレゲエのステージショウのツアーにおいては外せないアジアの国であり、大きなレゲエフェスも行なわれています。日本人はまたサウンドクラッシュやダンスホールクイーンの国際的な大会ではジャマイカ人をしのぐほどの勢いがあります』
国交51年目を迎えた二国は、というよりジャマイカが日本へ協力体制をお願いするというほうが強いのですが、貿易(特にジャマイカから日本)と経済的な支援が主だったようです。
特に、エネルギーにおける新しい技術の協力プロジェクトを行なうことを発表し、ジャマイカと他のカリブ共同体の3カ国に利益をもたらすことを約束しました。
また、二つの合意にサインしました。一つは文化の向上とジャマイカの研究財団に機械のための経済的援助をすること、もう一つは教育面の向上のため、西インド大学(通称UWI)と日本の上智大学が協力体制を結ぶことです。
また、先日、Blue MountainsとJohn Crow Mountainsの山脈が世界遺産に登録された背景に伴い、さらなる文化的な協力体制について話し合ったそうです。これは、『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』(世界遺産に登録されています。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%B2%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%94%A3%E6%A5%AD%E9%9D%A9%E5%91%BD%E9%81%BA%E7%94%A3_%E8%A3%BD%E9%89%84%E3%83%BB%E8%A3%BD%E9%8B%BC%E3%80%81%E9%80%A0%E8%88%B9%E3%80%81%E7%9F%B3%E7%82%AD%E7%94%A3%E6%A5%AD)からヒントを得ることになります。
また同じ島国として、環境における危機管理の問題、ハリケーンや海面上昇といったような自然災害の問題についても情報共有が行なわれたようです。これは日本が経験して来たことと、そこから生まれた知恵を生かすことのできる有益なトピックだと思います。
4月にオバマ大統領がジャマイカを訪問した際にも訪れた、Bob Marley 博物館にも足を伸ばしたようですね。
参考記事:
http://www.jamaicaobserver.com/news/Japanese-PM-brings-gift-of-energy_19231116
http://opm.gov.jm/press-statement-by-the-most-honourable-portia-simpson-miller-prime-minister-of-jamaica-on-the-occasion-of-the-visit-of-his-excellency-mr-shinzo-abe-prime-minister-of-japan/
http://jamaica-gleaner.com/article/news/20150930/japanese-pm-heads-bob-marley-museum
Tings & Time Records
SHOP URL: http://tingsandtime.shop-pro.jp/
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