4/06/2015

[2015/04/06] Clive Hunt: 'Our music can survive another 40 years'

何十年もの間、レゲエシーンを支えて来ているプロデューサーのClive Huntが、最近VP Recordsと契約をし、数々のビッグアーティストの製作に携わることになりました。


最近では、Etana, Jah Cure, Maxi Priest, Beres Hammond そして Queen Ifricaのアルバム、またChristopher Martin, Karian Sang, Busy Signal, Etanaの楽曲が収録されている映画Destinyのサウンドトラックといった皆さんがご存知のアーティストの作品を製作していたそう。
また本人曰く、現在はMaxi Priest, Queen Ifrica, Richie Spice, Ikaya そして Dennis Brownの娘である Marla BrownといったアーティストとともにDennis Brownのカバーアルバムを製作中だとか。

VPレコードと契約をしたことで現在はレコードレーベル関連の仕事にほとんどの時間を費やしていると話してくれた。

「やるべき仕事が毎日たくさんあるね。自分の作業のうち90%がVPの仕事だよ」

しかしながら契約に制限されている訳ではなく、VPとの契約以外の仕事もすることができている状態にあると言う。

「一緒に仕事をしたいっていう人が来たら、俺はオープンでいるよ。もし才能のある人が来てくれるなら、喜んで一緒に仕事をするよ、ただしちゃんとした態度で来てくれればね!若い人や才能のある人と仕事をするのは楽しいんだ」

彼は様々な仕事をすることに感謝しており、またチームの皆に対しても同様に、皆がいなければ自分の仕事はできない、と強調しています。

しかしながら40年以上もの間、ミュージシャン、アレンジャー、作曲家として活躍して来たHuntは、自分にはレゲエに対してできることがまだたくさんあると言います。

「Edna(キングストンにある芸術学校)は若い人を育成しているが、教える側はレゲエミュージシャンではないんだ。ルーツの先生が一人もいない」

また、
「私の仕事は若い演奏者を育成することでもあるんだ。それは我々の音楽が次の40年も生き残ることができるからだよ。レゲエが衰退させるべき理由なんて見当たらないね。レゲエはジャマイカをより豊かにしてくれているんだから。」と語った。

そんな彼にもかつてドラッグに溺れた時代もあった。1980年代、彼の悪夢は始まる。1987年にはドラッグに関わったという罪でアメリカから追放されたのであった。それはちょうど1970年にアメリカに拠点を移したあとのことだ。長く辛い時期を乗り越え、1991年、HuntはSt. Andrew(キングストンのある教区)のリハビリセンターに自ら出向いたのである。

イギリスのRoyal Military School of Musicで音楽を学んだプロデューサーであれど、その道はいつも容易いものではなかった。そして彼曰く、まだ彼が音楽の世界でできることがたくさんある、と。

「91年にリハビリを出た時、自分についての本を書きたいと言って来た大手の出版社が5つあったんだ。その時は自分が本を書けるほど十分な経験もなかった。でも今なら出来るような気がするんだ。」その時が来たら、彼は現在ジャーナリストである彼の娘と一緒に出版することになりそうだ。

またHuntはSt. CatherineのBog Walkに音楽スタジオを建設中であることを教えてくれた。そこは1988年にジャマイカを襲ったハリケーンギルバートに吹き飛ばされるまで、彼の父親のナイヤビンギの教会として使われていたと言う。

「Bog Walkの山奥にあるんだ。自然を楽しむことができる場所だね。そこに今、山小屋を建てていて、道の下には川が流れ、そして木が生い茂ってるよ。そのあたりのコミュニティの人達みんながその土地を愛している。だからコミュニティの人に一緒に働いてもらおうと思ってるんだ」と語った。

記事原文:http://jamaica-gleaner.com/article/entertainment/20150405/our-music-can-survive-another-40-years

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ジャマイカのレゲエの人気が落ちて来ている、と様々なところで耳にし、目にし、チャートなどにも如実に現れています。だからこそ、Clive Hunt氏のような時代を築いて来た人達が自分たちの経験を次の世代へ繋いでいくことがとても重要になってくると思います。その一方でこの時代の人達は誰にも教わらず、試行錯誤を重ねながら自らの方法を見いだしていたので、現代の、当たり前のようにコンピューターがある世代の人達とは大きな違いがあるはずです。その調和がまた新しい音楽を生み出すことになれば、次の40年もレゲエが盛り上がって行くはずです。また当たり前ですが、作る側だけでなく、聴く側もしっかりお金を費やすことも優れた作品を作るための重要なポイントです。(Staff)


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