3/31/2015

[2015/03/31] No More Dubs - Tarrus Riley

Tarrus Rileyが現在、偽ダブプレートが業界内で横行しているせいで、自分はもうダブの録音はやらないことにした、と発表。

過去にも偽者ダブについて問題になっており、その記事をご紹介しましたが、今回はアーティスト、つまり真似される側からの怒りのコメントです。



自他ともに認めるサウンドクラッシュ愛好家として、Rileyはサウンドシステム文化が偽者のダブによって"本物"でなくなって来てしまっている、と言う。

「自分が若かった頃、ダブプレートは"スペシャル"と呼ばれていた。でも今日(こんにち)では、もはや"スペシャル"ではないし、おまけに他の誰かがアーティストになりすましてダブの録音をしている。さらにアーティストとして最悪なのは誰かが歌った自分の曲を聴く事になること、それもヘタクソな曲をね。キーが外れてたり、リリックがイケてないとか。そんなのを聴かされると傷つくよ」とSTAR紙に語った。

Rileyによれば、ダブビジネスはお金の問題ではなく、作品とやり甲斐の維持の問題だという。
「サウンドクラッシュを見て育って来た者として、ニセモノのダブを聴くとそこには関わりたくないと思うんだ。だから誰かを騙すために自分の声や名前が利用されるのは許せない。それで今はダブの録音をしないことに決めたんだ。今後誰かが最近のTarrusのダブを持ってるって言ったら、それはニセモノだね」

さらに悪いことに、Rileyは偽ダブの犯人の数人はアーティストに近い奴らだろうと言う。

「偽ダブをやってる奴らはまだリリースされてない曲もやるんだ。俺の声に誰も値段をつけることはできない。これはお金だけの問題じゃない、レゲエカルチャーのプライドの問題なんだ。今や我々は本物の音楽を失いつつある。おまけに白人のレゲエバンドに持ってかれてると言われている時代だ。本物のダブに投資しようとしないのなら、他の人種が我々の音楽をやっている間に自分たちが何をすべきか見直さないといけない。」

またRileyは、偽ダブをかけるセレクター達に対し厳しい意見を述べた。
「お前らは偽善者だ。我々の音楽をちゃんと伝えてない。俺は音楽を真剣にやってる。いますぐに偽ダブをプレイすることを止めるべきだ!俺はオリジナルであることを誇りに思ってるし、オリジナルなサウンドシステムやセレクターが好きだ。我々が自分たちの音楽をリスペクト出来ない限り、周りの人だって同じようにリスペクトしてくれない。だからTarrusのダブを持ってるやつがいたら、それは俺じゃない。この先ずっとダブの仕事をしないと言っている訳じゃない。今はやらない、今は関わらないってことだ」

記事原文:http://jamaica-star.com/thestar/20150330/ent/ent1.html

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偽物Dubは、今に始まった訳ではなく、昔から平気で行なわれている事なんだが、なぜ今回ターラスがこんなに怒ってるかと言うと、Dubのクオリティーが低すぎるからでしょう。

良い悪いは置いといて、昔の偽物は本人にも負けない歌唱力があった!昔(97,8年)にとあるスタジオで見た偽物Sanchezは、本人かと思わせる位上手かったのを今でも覚えてる。

新聞の記事に有るように、確かに最近の偽物はもろに偽物だとわかったり、音痴だったり、決して汚い言葉(Bombocl$%t等)を使わないはずなのに使ってたりと、明らかに本人達を怒らせる要素が多過ぎだべ!

さらに皆も経験した事があると思うけど、熱くなってるクラッシュの現場でかけられると本物に聞こえちゃうんだよな~。Bass Odysseyのジミークリフが良い例でしょう。業界の人の間では有名な話だが、実際ダンスの現場でかけたらウケるウケる!

そういえば、何年か前にもMavadoの偽物が横行してて、やってた奴らもろMavado達に詰められてましたね。

まぁ、ある意味偽物が出回る=Big Artist イケてる証拠でもあるんだけど。。。
あと、イケてない偽物が増えた理由の1つに委託という便利なシステムというのもあるでしょうね。

委託を頼む時にはちゃんと信用出来る人に頼みましょう。(Junya)



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