3/10/2016

コラム:Is Dancehall Being Stolen From Jamaica?

今日はJaBlogzというサイトに掲載されていた、Is Dancehall Being Stolen From Jamaica?というコラムをご紹介します。今日のダンスホール音楽の、他ジャンルへの影響について解説しています。
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ダンスホールはジャマイカから盗まれた?

ジャマイカでは、
“Wi likke but wi Tallawah!” 
「我々は小さい(国だ)がでっかい!」という表現がよくあります。
ジャマイカ人はとても打たれ強く、強い意志を持った人々であり、これが元となり、面積的には小さな国だけど、世界に誇れる文化を持った国なんだ、という表現になりました。

実際、多くの人がジャマイカは世界で”一番大きな”小さな国だということをご存知でしょう。私たちの文化が人気があり、世界中さまざまな人が似たような物を作っているのですから。ダンスホールは今日のジャマイカで最も人気のある音楽で、世界でも耳にする機会が多く、また他のジャンルの音楽にも影響を与えています。

1970年後半に生まれたジャマイカのダンスホール音楽は、もともとその時代、特に人気を博していたルーツ音楽よりも人気の薄いものでした。それがここ数十年でうまく発展し、世界中の多くのジャンルでダンスホールの要素を強く反映した曲がリリースされています。
ダンスホールが世界中で他の音楽と融合し、形を変えて耳にすることはとても喜ばしいことではありますが、ダンスホールの影響だということを伝えられぬまま世に出ていることも少なくありません。

最近では、Rihanna feat. DrakeのWorkという曲で、これが音楽雑誌Rolling Stone誌の解説では“Tropical House Flavoured Track”だと言われています。
これについてダンスホールが文化の横取りの犠牲になったという見方をしている人もいます。


記事原文

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Rihannaに関しては同じカリビアンなので、たとえ雑誌でそう分析されていても、彼女のこれまでの曲を聴けば作品がダンスホールであることは明らかです。
ただ、ジャマイカが世界に誇る素晴らしい音楽レゲエは、お金を持った白人の味付けによって別物ものになっていることも多いのが実際です。ダンスホールからインスパイアされている、と言ってくれてもいいのに、という感じですね。逆に考えれば、それだけ素晴らしい音楽ということです(ジャマイカ国内では、その歌詞の内容などについて賛否両論ありますが)。



上の動画は、Rihanna's 'Work' Is Not Tropical Houseと題し、ダンスホールが及ぼしている影響(他ジャンル)にはじまり、時をさかのぼって60年代、メントとカリプソが合わさってできたスカから始まり、さらにレゲエからダンスホールが生まれたことを簡単に説明しています。また、今日ではMajor Lazorの影響が大きいことなども解説しています。英語ですが、興味深い内容です。

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