今日は、Queen Ifricaが大学で行ったスピーチをご紹介しています。見た目を磨くより能力を!とても説得力があります。そこで認められた才能と本当の意味での音楽との出会いについてを語っています。
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Talent Before Image - Queen Ifrica Gives Female Artistes Priority Advice
Ifricaいわく、レゲエにおいて女性は対等な位置に置かれない、だから多くの女性が一生懸命働かないと言われている、と主張した。
「あなたが何をしていようと、男女関係なく一生懸命やること、そうすればうまくいく。
わたしが見てきたアーティスト志望の多くの女性は見た目を優先したがる。イメージはすべて、そして才能はそこに付いてくるもの」という。しかし、「でも両方あったほうがいい」と言った。
彼女自身の経験を話してくれた。
「小さな頃育ったコミュニティでは、私は世界一醜い少女とレッテルを貼られていた。単に平べったい鼻と分厚い唇のせいでね」
当時彼女の鼻は、St. CatherineのBig WalkにあるFlat Bridgeと比べられたんだそう。
バカにされていた学生時代を思い出し、「角を曲がると私をからかうヤジが始まるのよ。でも、何も感じなかった。気にしてなかったし、彼らは自分らしくいられない人達なんだなって思ってた。私はそのままの自分でいただけ。」とにこやかに話してくれた。
家族の中でも彼女の叔母はインド系の男性を好み、生まれてきたいとこ達の髪は俗に言う"Pretty hair"(アフリカ系の人達にとって、まっすぐの髪は憧れのpretty hairなのです)で、Queen Ifricaのような縮れた髪ではなかった。
「家族だけじゃなく、よその人にもからかわれてた。でも私が大好きだった祖父はいつも"お前はお金よりも大切な孫娘だ"、と可愛がってくれたものよ。」
そういった環境が自分を見失った人達とうまくやるための情熱に繋がったと話す。
「私の音楽は、自分を好きになることはとても素晴らしいことなんだ、って言っているの。」
彼女は自身の相談役としてTony Rebelの名前を挙げ、この業界に入った時のことを話してくれた。もともとそんなに強い意志があったわけではなかったんだそう。初めてRebelに会った夜、年末のイベントStingに行くつもりだったと言う。ところが最終的に別の場所で行われていたGarnett Silkのコンサートに行ってしまった。
コンサートでは、出演していた友人がIfricaの名前を呼び、そこで歌うように促してくれた。いつもは断っていた彼女だが、この時は例外だった。大好きなSilkのために歌ったのだ。
そして歌い終わった後、仲間が「Tony Rebelが君に会いたがってる。」と言ってきた。
そしてRebelに会いに行くと、RebelはIfricaにGarnett Silkみたいだった、と感想を述べたという。「すごく気分が良かったわ。ニコニコでうちに帰ったの。掴むべきチャンスがそこにあったの。"ワオ!Tony Rebelが私の歌声をGarnett Silkみたいだって言ってくれてる!!"ってね。私の本当の音楽の旅路はそこから始まったの。」
http://jamaica-gleaner.com/article/entertainment/20160330/talent-image-queen-ifrica-gives-female-artistes-priority-advice
Queen Ifrica / Freedom of Speech 他にもいい曲がたくさんあります。
Queen Ifrica / Freedom of Speech 他にもいい曲がたくさんあります。
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ジャマイカ人は見た目のことをすごくストレートに言う人達で、美醜や身体的な特徴をニックネームにすることもあるので、傷つくひともいるんじゃないかと思うほどです。
でも一方で、自分は自分、Be Original、自分大好き!と胸を張って言える素晴らしい人達でもあります。
音楽においても、聴く側は耳が肥えていて、下手だとハッキリ言うし、ステージでは「もう帰って」という意味を表し、パフォーマンス中に拍手をしたり。
そんな中で素晴らしい歌唱力は言うまでもなく、ストレートに自分の想いを曲にして伝えるQueen Ifricaが人々の心を掴まないわけがありません。やりすぎと言われようと、レゲエはRebel Music(反抗の音楽)ですから世の中の不条理を歌にしてみんなの目を覚ましてくれるのです。
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