日曜日のObserver紙に載っていた、故Peter Toshに関する記事をご紹介します。
Peter Toshのガンジャ取引について書いた本
故Peter Toshは生前、ガンジャへの愛と情熱を世にアピールしてきた。ご存知のとおり、彼はガンジャには精神的なパワーがある、と歌い、そしてその合法化に力を注いできた。しかし"Stepping Razor"(Peter Toshのこと)は1970年代に盛んだったと言われている不法なガンジャの取引に関わっていたという話は本当なのだろうか?-----
Peter Toshのかつての仲間であり、Legalize Itの製作にも携わったLee Jaffeは1976年にPeter Toshがガンジャの取引に関わり、そこで稼いだお金で、アルバムLegalize Itを作ったと言う。
Jaffeが昨年出版した本(Bob Marley & The Wailers: 1973-1976 )によれば、ToshはLegalize Itを録音するのと、1973年にMarley and the Wailers bandを離れた後、レーベルを買うお金に困っていた。また、ToshはMarleyからUS$1,000もらっており、それは3曲を録音するには十分な金額であり、残りはガンジャの取引で得たお金が足されたと書かれている。
「アルバムを作ろうとしたんだけど、金がなかった。だからその取引の話が来た時、素晴らしいアイディアだと思ったよ。すでにアメリカでハーブを売ったことがあったし、その世界ですでに稼いでる友達もいた。同級生やジャマイカの友達がね。ガンジャはこの島に外貨を運んでくれるぜ。それに俺がジャマイカに住んでいた頃、世界ではハーブは悪い物とは言われてなかった。麻薬とは言われていなかったし、ファーマー、コミュニティ、そしてラスタマンをサポートしてただけさ。これはドラッグの取引ではない、高貴な努力の賜物さ。」とJaffeは本の中で言っている。
ToshはJaffeにジャマイカから運ぶミッションを与えた。Jaffeとパイロットは何百ポンドものガンジャを飛行機に積み込み、目的地マイアミへ向かった。
「レーダーに引っかからないように海から100フィートの高さの所を飛んでたんだ。暗くなると世界は真っ暗で恐ろしかった。それにカストロは(Fedel Castro - 当時のキューバの首相)俺たちを見つけたら撃ち殺すからキューバの上空は飛べなかった」
その額はUS$75,000(約7500万円)にもなり、Legalize Itを完成させるには十分な額であった。その証拠にアルバムは1976年にコロンビアレコードからリリースされている。
Observer紙はJaffeに真実について聞こうとメールを送ってみたが今のところは返事はない。
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Peter Toshは1987年、42歳の若さでガンマンによって殺されている。
Lee Jaffeは1973年にMarleyに初めて会い、当時シンガーであり作詞家だった彼はWailersのメンバーになるべくジャマイカに迎えられた。1974年のMarley'sのアルバムNatty Dreadではハーモニカを担当している。
記事原文:
http://www.jamaicaobserver.com/entertainment/Book-links-Tosh-and-ganja-trade_16964199
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Jaffeが真実を言わない限り、当のPeter Toshはこの世にいないので、死人に口無し、本当なのかはわかりません。ただ、70年代は特にこの手のハスリングが多かったと言われているのであながち嘘とも言えないかもしれません。
Legalize Itは、レゲエの枠を超えて世界中のガンジャマンに愛されている名曲です。
先日お伝えした通り、ジャマイカでは大麻に対する法律が変わろうとしており、Legalizeに向けて大きな一歩を踏み出しました(過去の関連記事)。この曲が長いときを経て現実になり正式に承認されるその日、この曲はもっともっと大きな音でかけられるのでしょうか・・・。(Staff)
Tings & Time Records
SHOP URL: http://tingsandtime.shop-pro.jp/
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