先日掲載したニュースの一つにハリケーンシーズンがやってきたことをお伝えしましたが、6月に入りテレビや新聞、インターネットでも注意警戒のアナウンスをたくさん目に/耳にするようになりました。気象予報士の話では、今年は3~6つのハリケーンが来ると予想されています。
中南米カリブ地域では6月から11月の終わりまでが雨期で、一般的にはハリケーンシーズンと呼ばれており、過去では大きな被害をもたらしたDeanやSandyなどが記憶に新しいと思います。一日の天気は不安定で、いきなり雲行きが怪しくなって雨が降りだしたと思えばスッキリ晴れたり、また、長雨の一日もあります。
同じ日でも景色はこんなに違います。
■雨のトラブル
水不足の心配が解消される嬉しい悲鳴とは裏腹に、今度は雨がたくさん降るとジャマイカは全土において下水道が少なく、水はけが非常に悪いため、道は水びたし、歩行者は走る車の水しぶきを受けることもあり、雨が降ったら傘をさして歩くよりも立ち止まって雨宿りしてるほうが賢明です。
止んだ後は涼しくなりますが、その後で蚊の大発生といういらない副産物までついてきます。かゆいのはもちろん、蚊から伝染すると言われているマラリヤやデング熱を引き起こす可能性もあるため、軽視することはできません。何故だか捨てられないガラクタの多いジャマイカでは、放置されたバケツやタイヤの内側に水が溜まっていて、そこから蚊が発生するのです。
また、交通事情に関しても、雨の日の視界の悪さに加え、ジャマイカ独特の問題である、道路に無数にある穴のせいでこの時期はただでさえ多い交通事故がさらに増加する傾向にあるそうで、交通安全協会では運転への注意を呼びかけています。
■ハリケーンが来る!
ハリケーンが来る前には、車にはガソリンを入れ、断水を見越して水を貯め(少なくともトイレ・手洗い用)、停電に備えて電子機器の充電と、ろうそくや保存できる食べ物を買いだめしなければいけません。来てしまったら最後、すべてのお店が閉まってしまうからです。
また、ハリケーンの間には泥棒が出てくるとか。雨風雷で人々は外に出なくなるので、その隙を狙った盗みがあるんだそうです。お店をやっている人たちの備えは、お店の外観の補強だけではなく、こういった心配もあるため毎回戦々恐々としています。
そしてゲトーと呼ばれるエリアでは、トタンや簡単な木で作った壊れやすい家が多いので、ハリケーンの被害で人が死んだりケガをする可能性があるということで、町では一時的に避難できるシェルターを作るなど検討しているようです。
そうそう、ハリケーンベイビーというのもあるんです。外に出られず、家の中でも電気がなくテレビもインターネットもない、となればすることは1つ!その10か月後に産まれる子供が多いとも言われています。It is called "Hurricane Baby".
ジャマイカには地震がほとんどありませんが、別の形で、そして様々な場面で自然の力の大きさを感じます。また、ここ数年、ハリケーンの進路が変わりつつあり、これまでジャマイカに来ていたものが最近ではハイチの手前でカーブし、キューバにそれて、マイアミから何故かNYのほうに進むものもあります。世界的な気候の変化がここでも影響している気がします。
住んでいても、情報に疎くなってしまうとハリケーン対策に出遅れてしまうことがあるので、日々の情報収集の大切さを感じます。旅行に来ている方は、宿泊施設の方に聞くのはもちろん、新聞の見出しや、お店でかかるラジオなどで知ることができるので、いつもより少しだけアンテナを張ってみてください。
もちろん、その時にはTings & Time Recordsでもツイッターやこのブログでお知らせします!!(Staff)
この記事を書くにあたって参考にしたページ:
http://www.jamaicaobserver.com/auto/Here-come-the-rains--again_16766211
http://www.televisionjamaica.com/Programmes/PrimeTimeNews.aspx/Videos/35341(ビデオです)
ハリケーン関係の参考サイト:
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2014C199(外務省のページ)
http://www.nhc.noaa.gov/(米国ナショナル ハリケーンセンターのページ)
http://go-jamaica.com/weather/index.php(ジャマイカローカルの天気情報)
Tings & Time Records
SHOP URL: http://tingsandtime.shop-pro.jp/
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