ジャマイカでも合法化を強く望まれている大麻ですが、Barbara Makedaから現在のジャマイカの首相、Portia Simpson Miller首相へ提出する予定の大麻合法化についての嘆願書が、5月14日に公開されました。
これを受け、Tings & Time Recordsでは、ジャマイカやレゲエ、大麻について興味のある方に向けて日本語に訳してみました。(できるだけ伝わりやすくするために若干の意訳がありますことをご了承ください)
本嘆願書の主宰者のBarbara Makedaは、ラスタファリアンで、様々な活動を行っている女性活動家です。
主な活動;
- ジャマイカとラスタファリの文化/歴史継承活動
- ラスタのシンクタンクの第一人者
- ジャマイカ映画祭やレゲエ映画アカデミーの立案者
- 海外に向けても出版 / 発売されている本の著者
- 自身の活動について世界中の大学でのゲストスピーカーとして講義
- 2001年には差別に対する国連での世界会議でラスタの代表として登壇
*なお、Tings & Time Recordsでは各個人がこのブログを読み署名を提出したことに関する責任は負いません。
===========以下、嘆願書日本語訳============
大麻の合法化に向けての手順の承認と認可について
犯罪記録の消去
大麻合法化に向けての最初のステップとして、暴力を含まない大麻関連の犯罪履歴を消すこと
大麻の全面的合法化
医療用、個人の娯楽用、そして神聖な目的のための購入とその利用を今すぐ合法化すること
大麻加工業者の承認と認可
大麻加工業者は、大麻を加工して関連商品を作ることができる。また、商品の梱包、ラベルを貼ること、商品の販売、卸業者として小売店への販売を許可する。
大麻製造者の承認と認可
大麻製造者の、大麻の製造、加工業者やその他の製造者への卸販売を許可する。
大麻小売業者の承認と許可
大麻小売業者の、大麻または大麻の香りをつけた商品を、露天商(1ポンドもしくはそれ以下の少量を売ることができる)を含む小売販売を許可する。
病院、薬局、そこに属する医師に対する承認と認可
病気の人や動物を対象に、病気の診断、治療、軽減、トリートメント、予防において大麻を投与および調剤することを許可する。
大麻で得た利益を銀行に預金する承認と許可
非政府の団体の承認と認可
団体は我々の代表として14の認められた公益会計士から成り立っており、各教区で選ばれた人が一人ずつ含まれる。選ばれた代表者は、1回の任期を4年とし、最大5回まで務めることができる。メンバーの3人は上級役職とし、いずれも役員によって選出される。設立や選挙にかかるすべての費用は大麻委員会が負担する。
大麻を - 我々の産業に
大麻を - 我々の遺産に
我々の手に力を
大麻で得た利益を、
我々の教育に、
我々の健康管理に、
我々の社会のベースに、
この国の借金返済に
私達の国ジャマイカのために
使って行くことができます。
認可された大麻農家や加工業者が、合法的に大麻を輸出することで、国際的な市場に入って行くことができます。また、それが外国そして国内の投資のきっかけなるのです。
今この世に生きる人、そして亡くなったすべての人の名のもとに、我々はこの神聖なるハーブの使用を認める権利を主張いたします。
BARBARA MAKEDA
==================嘆願書ここまで=================
原文はこちら
http://www.yardflex.com/2014/05/prime-minister-hon-portia-simpson-miller.html
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アメリカでの医療用大麻の認可など、この一年の間に世界中で大きな動きが出ています。ジャマイカも先月、4月20日にはLegalize it!を叫ぶラスタマンたちの行進がありました。すべてのジャマイカ人に大麻が受け入れられているわけではありませんが、輸出による外貨獲得が他国に比べて低いジャマイカでは大きな産業になることは間違いないでしょう。
ですが、仮にこれが合法化され、国で管理することができるようになった時、社会のシステムから離れ自分たちで生活基盤を作っていくことを尊重しているラスタマンたちにとっては、食い扶持が減ることは明らかであり、そうなることはこの国での大麻のあるべき姿とは異なってしまう気がします。(Staff)
Tings & Time Records
SHOP URL: http://tingsandtime.shop-pro.jp/
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